消費者金融の金利ってなんで高いの?
なんで金利が高いの?
消費者金融でお金を借りようとしたとき『なんでこんなに金利が高いんだろう?』と思ったことはありませんか?大手の消費者金融の公式サイトを覗いてみると5%位から18%位というかなり幅のある表現になっていると思います。実際に借りようとすると、新規の場合、設定金利の上限の18%位になることが多いようです。
金利は業者のリスク回避
住宅ローンや車のローン、銀行のフリーローンなどの金利は基本的にかなり安いです。理由は簡単で貸付の金額が大きく担保や保証人が必要だからです。もし、返済ができなくなっても回収が楽にできますからね。
ところが、キャッシングの場合は、信用貸付といわれる無担保・無保証人で借りることができます。万が一、返済できないような事態になると回収するのがめちゃくちゃ大変なんです。
要はリスク回避のために金利を高くしているわけです。貸し倒れになってしまってもトータルで利益が出せるように高めの金利設定になっているんです。
グレーゾーン金利って?
だからといって際限なく金利を高くしていいかというと、そうでもありません。「グレーゾーン金利と消費者金融」で詳しく書いていますが、金利は利息制限法という法律で制限されています。
具体的には、
10万円未満の借入が20%まで
10万円以上100万円未満の借入が18%まで
100万円以上が15%まで
となっています。
ところが、この法律は、違反しても罰則がありませんでした。
また、利息については、出資法というもう一つの法律があり、こちらの法律は違反すると罰則が設けられていました。出資法の上限金利が29.2%だったために、ほとんどの業者が29.2%に近い金利をとっていました。
この利息制限法と出資法の上限金利の間のことをグレーゾーン金利と呼んでいたんです。このグレーゾーン金利については裁判所が利用者に対して返還すべきとの判決を出したために解消されることになりました。ちょっと話はそれしたが、要するに上限金利は法律で決まっているので、免許をうけて営業している会社なら心配はいらないということです。
借りる側が注意すること
キャッシングは便利で手軽に借りれるのは確かですが、住宅ローンや車のローンに比べると高い金利設定がされていることを忘れないようにしましょう。
10万円借りると年利18%なら毎月の利息は1500円になります。案外安いかもって思ったあなたは要注意です。住宅ローンなどは固定金利でも1.5%くらいです。同じように10万円に対して一月分の利息を計算すると、たった125円です。
キャッシングなどでお金を借りて、万が一、返せなくなってしまうと担保や保証人がないので、最悪の場合、給料の差し押さえとかに発展してしまいます。
もちろん、遅れてでも返済の意思をちゃんと伝えればそんなことにはなりませんが、それでもペナルティーとして遅延損害金を支払うことになります。
参考:「返済ができないとどうなる?」