多重債務からの脱出
多重債務を解決!?
平成22年の改正貸金業法によって多重債務者といわれる人はピーク時に比べて随分減ったものの、まだまだ借金に苦しんでいる人は大勢います。金融庁の多重債務者の定義は5件以上の会社から借りている人なので、それに近い人を入れて考えると氷山の一角なのかもしれません。
多重債務の状態は、なんとか返済できているうちはいいのですが、ちょっとしたトラブルで簡単に回らなくなってしまいます。この多重債務の状態から抜け出すには、とにかく返済を進めて元金を減らしていくしかないのですが、家族などの協力がなければ難しいかもしれません。
無料相談してみる
基本的に借金は返済しない限り円満に解決することはありません。
返済が遅れそうになったら、まずは、借り入れ先に連絡すべきですが、何度も遅れていたり、借り入れが複数あるような場合は、債務整理も視野にいれたほうがいいかもしれません。
実際に借金を整理するなら弁護士や司法書士のような専門家に相談するのがベストですが、とりあえず話を聞いてみたいということであれば、『法テラス』や『国民生活センター』『日本貸金業協会』のような無料で相談にのってくれるところもあります。
専門家に頼む
債務整理は自分でもできなくはないのですが、知識不足による不利な展開も考えられます。費用は分割払いにも対応してくれるところが多いので専門家に任せるほうがいいと思います。弁護士などの専門家に依頼すると、債務整理を法的に行うことになります。
具体的には、『任意整理』『個人再生』『自己破産』があり、それぞれにメリットとディメリットがあります。専門家であれば、借金の状況や相談者の状況からしてベストな方法で解決してくれるはずです。いきなり弁護士などの専門家に相談したり依頼したりするのは気が引けるという人は、まず、先ほどの無料相談をしてみるといいです。法的に解決するというのがどういうことなのかが理解できるのではないかと思います。
ただ、債務整理を行うと、間違いなくブラックリスト入りしてしまいます。信用情報機関に債務整理の記録が記載されると、5年間は保存されることになります。つまり、5年間は新たな借り入れをしたりクレジットカードを作ったりすることはできなくなるということです。
もし、心機一転、債務整理をするなら、できるかぎり借金はしないようにしましょう。もし借りる場合は、無理のない計画的な利用を心がけましょう。とくに返済のための借り入れは絶対にダメです。
参考:「返済ができないとどうなる?」